in the morning rain

ロンドンに留学している大学生のブログでした

イギリスのフェス、The Great Escapeに行ってきた(Part1)。

5/14〜16でイギリス、ブライトンにて開催された音楽フェスティバルThe Great Escapeに行ってきました。僕が参加したのは15,16の二日間、ちなみにお値段は2daysのチケットで約50£(9000円くらい)。このフェスティバルは新人アーティストなどのショーケース的なフェスで、3日間で450以上のバンドが30以上の会場で演奏を行うというもの。これまで過去にたくさんのビッグアーティストが有名になる前にここに出演しているということで、若手アーティストの登竜門的なフェスとして注目度が高く、業界関係者やメディアも非常に多く来ており、また自分を含め一般客も新しいアーティストを発掘してやろう、という気持ちで楽しむ感じのフェスであります。ビッグなアーティストもちょくちょく出ていたり、サプライズギグがあったりするので、'新人アーティストの発見'以外の楽しみ方もできますね。

greatescapefestival.com

Line Upは興味があったら上の公式サイトを見てみてください。いちおうAlabama Shakesが15日のヘッドライナーなんですけどヘッドライナー(とその前座)を観るためには別に追加料金を払わなくてはいけないという制度で、ボケっとしてたら売り切れてしまっていてすごく残念。Alabama Shakesの新譜はめちゃくちゃかっこいいし、前座のThe Strypesも最近の曲を聴いたらだいぶいい感じのバンドにパワーアップしていたので観たかった。


Alabama Shakes: "Don't Wanna Fight" - David ...

 

まぁヘッドライナーの別チケット制は運営がケチというより、大きい会場がないから収容の問題で仕方ないんだろうな。このことには後でも触れるつもりだけど、このフェスはブライトンの普通の街中で行われているもので、そのほとんどが街のライブハウスやバーが会場になっている。大きい会場といっても市民会館のような場所なので、そんなに人が入らないのだよね。ただ、ほとんどの会場が歩いて10分くらいの距離に収まっているのでそれはすごく便利。あんな狭いエリアにあれだけたくさんのライブハウスやクラブがあるっていうのはすごいことっすな。

あっそれとブライトンはイギリスの定番のリゾート地で、僕は今回初めて訪れたのだけど、評判通りとても素敵なところだったので是非他の記事まるまる使って紹介したいくらいです。書けるかな?この記事書き終わって元気だったら書きます。

 

さぁでは自分が観たバンドなどを軽く紹介していきたいと思う。

 

 

Ciaran Lavery(UK)

一発目はこの人、たまたま入った場所でたまたま演っていたという感じ。ライブでは、アーコースティックギター1本の弾き語りだったので、いまYoutubeでレコーディング音源を聴いて驚いている、印象が違う!いいですね!歌もギターもとても上手かったし、弾き語りなのに全く飽きることなく聴くことができた。声も特徴的で良い。Jake Bugg, George Ezra, James Bayとか最近のイギリスはこういう弾き語り系ソロ男性アーティストを押して、売れている傾向にあるように思うけど次はこのCiaran Laveryくるかもしれませんね。


Ciaran Lavery - Left For America - YouTube

 

 Lorice (UK)

これはもともと予習の段階で聴いて良さそうだったのでチェックしていたバンド。演奏があまり良くなくてエレクトロポップだけど踊れなかったなー。でもこの曲のはかっこいいですね。


LORIS - Yeah (Official Video) - YouTube

 

 

 

これを観たあとPINSというバンドを観る予定で楽しみにしていたのだが、会場につくと行列ができていて入れない。ここで気がついたのだけど、'このフェスは一つ一つの会場が狭いので簡単に入場規制になる!' フェスに来る前、時間帯によっては30分単位で計画立てちゃったりなんかしていたけど、そんな予定通りに観られるはずがないということをここで悟る。

PINS(UK)


PINS - Girls Like Us - YouTube

観たかった...残念。

 

 

Kuenta I Tambu (Netherlands)

よくわからないけど適当に入ってみたらやっていたライブ。これが最高だった。バンドの説明をみると、伝統的なアフロカリビアン音楽とヨーロッパのダンスミュージックの融合だそうです。これは新しい!打楽器陣二人の手数の多いビートとDJによるEDM調のガンガンくるあのパワフルなビートが一緒に鳴ってるので、生で爆音で聴くとリズムが本当にすごいことに。これはフジロックのお祭りピーポーたちが絶対好きなやつだ...


Kuenta I Tambu - Lightswitch, live @ 3voor12 Radio ...

 

 

Andy Shauf (Canada)

 これは今回ひょっとしたら一番の発掘かもしれない。これもたまたま入った会場でやっていたのだけど、感動したなぁ。声が本当に優しい、そしてメロディーも優しいのだけどどこか寂しい。みんな本当に静かに聴くしかなかったし、カップルたちはそりゃいちゃいちゃしてしまうよなこんな最高な音楽が目の前で奏でられていたら...  これからどんなアーティストになっていくか期待。


Andy Shauf - "Drink My Rivers" (Live at WFUV ...

 

 

Bully (US)

ブロンドのお姉ちゃんがフロントマンやってるバンドはだいたい好きなので、間違いないだろうと思って観に行った。ジャンルがハードコアっぽいのからパワーポップ、グランジまでとわりとバラエティある感じで、フロントマンの彼女も反抗期の中学生男子みたいな声から甘えた女の子っぽい声まで幅広い感じで歌い分けてて良かった。レコーディング音源に比べライブはだいぶ速いし激しい。


Bully "Brainfreeze" - YouTube

 

 

Hooton Tennis Club (UK)

これは予習の段階で、このブリットポップ感に最高さを予感していたバンド。ところで最近バンド名の末にClubつけるの流行り?単語三つでね。まぁライブは普通だったかなー、ドラマーはリンゴスターみたいで最高だったけど。でもやはり、もうこういう王道のブリットポップみたいなバンドはそこそこいい曲書いててもなかなか厳しいんだろうな、とは思ってしまう。同じようなバンドが大量発生してしまうのはイギリスでも同じ。観客をあっと驚かせてかつそれが良い音楽である、っていうのは本当になかなか難しいことですなぁ。でもこの曲は名曲です!


Hooton Tennis Club - Jasper - YouTube

 

 

さぁそしてここまで観た時点で夜10時。このあとの計画は予習の段階でかなりいいな、と思っていたRat Boyを11時から観て、しかもちょうどその会場の次のアクトがサプライズゲストになっていたので、それらを観るためにその会場に移動。まぁ15人くらい並んでいたが、開始の1時間ほどまえに来ているし大丈夫だろうと思い並ぶことに。

しかし結局、1時間以上経っても一歩も列が進まなかった!!なぜだ!寒いし!

後から分かったのはそのサプライズがThe Vaccinesだったということ。しかしこういう点はこのような街型フェスの弱点ですね、1時間以上待ってるお客さんがたくさんいるのに一向に会場に入れない。本当普通の街のライブハウスみたいなところでキャパは小さいし、会場を出た分の人数しか入場することができないからね。まぁそこでフェス側としては対策としてチケットに2つのランクをつけるということをしていました。上のランク(もちろん値段が高い)のチケットはそういうときに優先的に入れるんですね、だからか一般の列が全く進まなかったのは。合理的ですな。

というわけで10時以降を完全に無駄にしてしまったかつ楽しみにしていたRat Boyが観られなかったのでつまらない気持ちでホステルに帰宅。

Rat Boy (UK)


RAT BOY - SIGN ON - YouTube

Jamie T みたいでいい感じですね、観たかった。

 

とここで、一つ心が明るくなるできごとが、ホステルに戻りメールボックスをみると'あなたは明日のポールウェラーのシークレットライブのチケットをgetするチャンスが与えられました。早い者順ですので明日どこそこまで9時に来てください。'みたいなメールが来ている!ポールウェラーのシークレットライブがこのThe Great Escapeで行われるというニュースが数日前に出てたからいちおう申し込みだけしておいたのだ。あのポールウェラーのライブが小さいハコでしかも無料でやるということだったので絶対当たらないだろうと思っていたが、なんでもトライしてみるものだ!

 

最後に1日目の写真を少し

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Ciaran Lavery

 

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Andy Shauf

 

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Bully

 

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Hooton Tennis Club

 

二日目に続く...